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スタッフ日記

ご近所のリピーターさんより、CF-SX3(Panasonic Store製品)の故障診断を承りました。

 ご近所のリピーターさんより、Panasonic Store(旧マイレッツ倶楽部)で購入したCF-SX3が不調で、エラーで頻繁にフリーズし、critical process diedのエラーが出て再起動されると相談がありました。PCを拝見しましたところ、ハイブリッドHDDが壊れていて、読み書きエラーが起こっていました。OSはWindows 8.1であり、よく不安定で問題が起こっているのを見かけますが、今回はハイブリッドHDDの故障が原因でした。

 再三、書いていることではありますが、最近のLet’s noteは薄型になり、ハードディスクの緩衝材も薄くなっており、天板、フレームも固くなっていますので、ハードディスクの故障はかなり多いです。新品未開封のPCのハードディスクが壊れているのも見たことがあります。今までのLet’s noteと同じ感覚で使用されている方が多いですが、それには無理があります。Panasonicでは76cmの落下試験を行っているとのことですが、それはあくまでも「非動作時」で、ハードディスクが停止しているのが前提です。PCを休止状態にしても、ハードディスクが完全に停止していなければ、10cmの高さから落としても壊れます。最近の薄型ノートPCは、SSDを前提に設計されていると考えた方が無難です。

 SSDモデルのPCも増えていますが、OSのバージョンアップが多いことからも分かる様に、PC業界が頻繁に買換需要を引き起こさないといけないビジネスモデルになっていますので、SSDモデルも最近は高品質なSSDを採用しなくなっています。SSDメーカーもPC業界からの需要を元に、適度に消耗する壊れやすいSSDを開発しています。長期的に安定して動作するPCはそのままでは得られにくくなっています。Let’s noteは高いから丈夫。。。とも言えなくなっています。

 パーソナルユースや代替PCがある場合はあまり気にすることもないとは思いますが、重要な場面で使用するPCの場合は高品質、高耐久なSSDを搭載しておくべきかと思います。1つの方法として、安いハードディスクモデルのPCを購入し、高品質なSSDに換装してしまうことがあります。SSDモデルとの差額と大して変わらずにSSD換装が可能となります。安いSSDモデルを購入することには別のリスクがあり、UltraBook用の品質の低い安いSSDしか使えない規格が採用されていることが多く、後に交換パーツも入手困難となる可能性も高いです。CF-LXシリーズがその例でする。

 また、SSDにこだわるのとは全く別の考えもあります。USBメモリーに全ての重要なデータを保管し、PCはいつ壊れても良い様にされているお客様も見かけます。PCは容易に壊れるものと許容し、壊れる度に現地で調達すれば良いという考えをされています。これもありかと思います。

 今回のお客様も話されていましたが、Panasonic Storeの場合、量販モデルとサポートする管轄、会社が異なりますので、修理をしてもらう場合、一定期間は手放す必要があります。量販モデルならば、Panasonicの修理工房で予約しておけば早急に対応してくれます。ビジネス用途で少ない台数を購入するならば、量販モデルが無難かと思います。それから内蔵LTEが使いたいという要望もありますが、FOMAからXiの様に電話会社の仕様規格が変わればすぐに時代遅れとなることも考慮する必要があるかと思います。実際はタブレット、他のPC等、複数端末を使用される方が多いので、テザリングかモバイルルーターを使われる方が多いです。

 今回のCF-SX3ですが、まず早急に需要なデータを退避させ、それからメーカーサポート期間内なのでハイブリッドHDDを交換してもらうのが良いとアドバイスさせて頂きました。その後も同様の故障が起こる可能性が高いので、SSD換装されるのが無難ともお伝えしました。


 

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