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スタッフ日記

Let’s note CF-J9 128GB SSDのOS破損とクイックブートマネージャーの破損について

 Let’s note CF-J9の128GB SSDをバッテリーがなくなってPCが落ちるまで使ってみました。

 電源が落ちてからACアダプターを接続して起動させました。すると、クイックブートマネージャーが正常に起動しなくなり、USB、有線LANなど周辺機器がいつまでたっても使えなくなりました。クイックブートマネージャーをインストールしなおしても、クイックブートマネージャーは正常に動作しませんでした。OSのDLLの一部がフラッシュ、消えて破損していました。

 最近のLet’s noteのSSDモデルはT社製品を採用しています。実はT社で製品開発に携わっていたお客様がいて、T社のSSDについて聞いた話があります。

 独自のフラッシュメモリー、コントローラーを使っているんだけど、実はデータがフラッシュしやすくてね。。。

 この話を聞いてから当社では、T社のSSDは持ち込み以外は極力取り扱いを避けていました。今回のOS破損の原因はコレだな。。。と直感しました。突然の電源落ち、電圧変化でフラッシュメモリーのデータの一部がフラッシュ、消えてしまったのだと思います。もちろんWindows Updateなどでシステムプログラムやデータの書き換えを行なっていない状況での電源落ちでした。SSD出始めの頃の製品には一瞬で全てのデータが0になる弱点をもった製品もありました。

 SSDは物理的な衝撃には強いですが、電気的な変化には弱いものが多かったりします。PCの電源回路が不安定になると、ハードディスクよりも早く壊れるものもあります。

 それから最近のLet’s noteは高速起動が売りにされていますが、単純にクイックブートマネージャーで周辺機器のドライバーを後から読み込むようにしているだけだったりします。もし何らかの原因でこのようにクイックブートマネージャーが正常動作しなくなると、USBメモリーが使えなくなり、ネットにも繋がらなくなります。そんなリスキーなPCカスタマイズアプリがクイックブートマネージャーだったりします。

 ビジネス用途の重要なパソコンであるならば、何秒かの起動時間を短縮するために、周辺機器が使えなくなるリスクを冒すべきではないと思います。

 一般的にパフォーマンスを高めると言われているカスタマイズ系のアプリは、トラブルが起こるリスクが大きいです。

 もし安全にパフォーマンスを上げたいならば、ソフトを使うのではなく、ハードを変えてしまうべきです。

 この後、SSDは高品質な製品の256GBに変えてしまいました。突然の電源落ちにも強いです。OSはインストールし直しで、リカバリーをかけました。クイックブートマネージャーは削除しました。

 メーカーは売りを作ろうと苦労しているのは分かりますが、方向性が違うと思います。過去の製品で素晴らしいものがたくさんありました。それらを継承して売りにすれば良いと思います。無理に新規性のみを追いかけるのは愚かです。

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