TOUGHPAD FZ-M1のSIMカードスロットの破損、保証対応について係争中!①
顧客先の工場で実用に耐えられる製品なのか?提案できる製品なのか?それを検証する目的でTOUGHPAD FZ-M1を購入し、実際に使用して動作検証を行っていました。約半年間、使用しましたが、SIMカードを抜き差ししているうちにSIMカードが認識されなくなりました。SIMカードスロットの接点ピンが折れてしまいました。早速、Panasonicに修理を依頼しました。保証期間内なので当然ながら無償修理がなされるものと思っていました。ところがPanasonicの回答は、
「故障」ではなく「破損」なので無償修理ではなく、3万円程度はかかります。。。
とのことでした。
今回の「破損」は故意の改造や落下などの過失による故障ではなく、通常使用の中での故障でしたが、FZ-M1のSIMカードスロットには明らかに構造上の問題があります。
SIMカードスロットはバッテリー電池を外した横にあります。SIMカードスロットは底面からの高さが指の幅よりも狭く、SIMカードを水平に抜き差しすることが難しい構造になっています。斜め上からSIMカードを抜き差しすることになってしまいますので、SIMカードの角でSIMカードの接点のピンを押し潰してしまい、浮き上がっているピンが直角に曲がってしまいます。SIMカードが認識不良となり、直角に曲がったピンは折れていますので、触れると切れます。
通常はこの様な構造にはせず、上の図の様にSIMカードを水平に置いてスライドできるようにするか、指が十分に入る高さを確保します。SIMカードスロットをモジュールではなく、マザーボードのオンボードに実装してしまったが為に無理のある構造となってしまった訳です。またFZ-M1のSIMカードスロットはラッチ型になっていますが時折、その反応が悪く、SIMカードを押してもSIMカードが出てこないです。SIMカードスロットのパーツの品質か疑われます。
本来、通常使用における故障については、保証期間内ならばメーカーが無償修理を行うのは古くからの製造者責任の慣例でしたが、それがなされなくなってしまったのが今のPanasonicです。以前ならば、工場の技術者が半田を片手に無償修理してくれたものでした。
元々、20万円以上するPCで、3万円程度の修理代金は高いものではありませんが、構造上の問題が改善されないならば、修理をしてもまたすぐに壊れるのが目に見えています。SIMカードスロットをモジュール化して、もう少し上に付け、また押すとすぐに出てくる品質の良いカードスロットに変えてもらいたいところですが、SIMカードスロットが壊れただけでマザーボード交換を要すると言っている今のPanasonicには出来ないことでしょう。
もはやPanasonicは製造メーカーではなく、過去のブランドに依存する看板商売になり下がってしまった。。。
と思わざるを得ないところです。It’s a Panasonic。
当社ではSIMカードスロットを修理することは訳ないですが、Panasonicの対応には納得が行かないので、今後のことも考え、厳しく対応することにしました。1つ1つ、手段を講じて行きます。
本当のところ、TOUGHPAD FZ-M1で一番気に入らなかったのは、低品質短寿命のTLC型のSSDを採用していることです。現場で酷使するビジネスモデルの高価なPCに、それはないだろう。。。と感覚を疑いました。Let’s noteではなく、強靭さをうたうTOUGHBOOKですから、貧弱であってはならないし、そうあって欲しくないと思うところです。
(TOUGHPAD FZ-M1のSIMカードスロットの破損、保証対応について係争中!②へつづく)