システム開発とシステムコンサルティングのミリオンウェーブズ menu

スタッフ日記

動作が遅いマイレッツ倶楽部仕様のLet’s note CF-R6(Windows Vista)のSSD換装を承りました。

 今回のお客様はマイレッツ倶楽部でLet’ note CF-R6を購入されて使っていましたが、購入当初より動作が遅く、発熱も多く、動作も不安定なところがあって困っているということでSSD換装のご依頼を承りました。このLet’s note CF-R6のOSはWindows Vistaでしたが、ここのところ何故か、Windows Vistaに問題があって持ち込まれるケースが多いです。いくつかのケースを見ながら調べていると、どうもWindows Vistaは爆弾を抱えている様で、一般の方には泣き寝入りをしている方が少なくないのではないかと想像します

 まず今回のCF-R6はマイレッツ倶楽部仕様ということなので、マイレッツ倶楽部で採用しているSSDに近いタイプ、それも最新のタイプのSSDを使用致しました。ところがSSD自体の速度は出ているのですが、OS(Windows Vista)が考えてこんでいる時間が長い症状が出てしまいました。まるで遅いハードディスクで動作させているかの如くです。ソフト上で何らかの問題を抱えていると判断し、1つ1つチェックしていくことにしました。

 すぐに見つかった問題はセキュリティーソフトが同時に3つ動いていたことです。Vistaの標準のもの、McAfee、ソースネクストのウイルスセキュリティです。使用していないMcAfeeを削除し、その他の調整を加えました。ちなみにソースネクストのウイルスセキュリティは安いということで利用されている方が多いですが、トラブルを引き起こしたり、著しい速度低下を引き起こしたりするケースが多いので使わないことをおすすめ致します。他のおすすめのセキュリティーソフトをご紹介させて頂きました。

 その他の問題としては、不要なのに常駐しているアプリケーションがありましたのでそれらを削除しました。CF-R6あたりの性能で、重いWindows Vistaを使いながら、いくつもの不要なアプリケーションを常駐させることは避けたいところです。これらを行うことでかなり軽量化がはかれましたが、OSが考えこんでいる様な症状は改善されませんでした。

 さらに精査していますと、どうもWindows Vista自体に問題があることに気がつきました。とは言ってもイベントビューアで変なエラーが出ているわけでもありません。ある意味、タチが悪いです。一通り、調整作業を行ったところ、OSが考え込んでいる様な挙動は改善されました。他のお客様からも同様の相談を受けたりしますが、どうも原因はWIndows Vistaのバグの様です。Windows XPからWindows Vistaに変わった時には、全く別のOSの如くに変わりましたが、恐らくかなりのバグを内在したまま、Windows Updateに甘えてリリースしたのだと思います。

 発熱に関しては、SSDに換装することで軽減されます。ハードディスクの様な物理的な駆動部がない分、熱くなりません。さらにサービスでCPUに熱伝導率の高い放熱グリースを追加させて頂きました。後日、お客様から、

 とてもサクサク動きますし、熱くなりすぎませんし、大変満足しております。

とのご連絡を頂きました。もしこれで速度に満足が行かないならば、Windows7に入れ替えた方が良いとお伝え致しましたが、どうも不要の様な感じです。Windows7につきましてはWindows Vistaをベースに改良を行ったとのことで、とてもよく出来ていると思いますし、評判も良いです。早ければ年内にWindows 7 SP1がリリースされる様で、しかもマイナーアップグレードということからも、かなり熟成されていると判断できると思います。来年当たりから本格的に企業で導入されるのではないでしょうか。

 少し前のパソコンであっても、動作が重くなってしまっても、快適な状況に変えることが可能です。Let’s noteの様にしっかり作られていて長期的に使えるパソコンの場合は、メモリー増設、SSD換装等のパフォーマンスアップのしがいがあります。パソコンが速い状態にあることは、時間で換算するならば、仕事でもプライベートでもかなりのコスト削減につながると思います


同じジャンル

関連情報